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【 糖尿病の発症の原因を探る 】

日本人の1000万人以上が糖尿病、または糖尿病予備軍といわれる現在ですが、どうしてそれ程までに糖尿病になる人が増えてきたのでしょうか?特に2型糖尿病は、昔の日本人にはほとんどいなかったと言われています。生活習慣病と言われるだけあってやはり生活や環境によって発症してしまう病気のようです。
今回は、糖尿病の多い地域や少ない地域を比べることによって、糖尿病の発症の原因について考えていくことにします。
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■ 糖尿病王国「ナウル」の人々
南太平洋に浮かぶ島であるナウル島。人口約1万人といわれるナウルの人々は島民の3人に1人が糖尿病といわれるほどの糖尿病王国です。
住民の多くは過度の肥満であり、生活習慣病の発症率が非常に高いと言われています。
しかし、肥満だから糖尿病になる、と簡単に片付けるわけにもいきません。ナウルの人々は太古の昔から太っていたのです。お相撲さんのように太っていても健康な人が多いことで有名なくらいでした。

ナウルの人々
とすると、原因は他にある、ということになります。実はナウルは30年程前にリン鉱石が発掘され、少し前までは世界でも有数の豊かな国だったのです。それがたたってか、多くの人々は昔からの漁業や農業をすることを止め、一日中遊んで暮らす毎日を送るようになっていきました。同時に欧米の食文化が持ち込まれ、ファーストフード店が林立するようになったと言います。
このような生活習慣の変化が糖尿病王国を産み出したと考えられます。


■ ピマインディアンと糖尿病
同じような例として、アメリカとメキシコのインディアンと糖尿病に関する話が有名です。何百年も昔にアメリカとメキシコに分かれて移住したピマ族の話なのですが、生活環境の変化からアメリカに移住したピマ族だけが非常に高い割合で糖尿病になっているといいます。今でも昔と同じような自給自足に近い生活を営んでいるメキシコのピマ族は、似た遺伝子を持つにもかかわらず殆ど糖尿病の人はいないそうなのです。
日本人にも言えることですが、急速な食生活の変化に体がついて来れなかった典型例といえるでしょう。

■ 日本人に適した食生活とは?
生物の進化は、環境に如何に適応できるかというテーマに従って進んできました。日本の気候や環境に適した食文化や生活習慣が太古の昔から育まれてきたことに間違いはありません。
ナウルやピマ族で起こったことは日本でも現在進行中です。この数十年の急速な欧米化という変化の中で、日本人に適していた食文化や生活習慣が失われていき、同時に生活習慣病が急速に拡大しています。
これからは、昔ながらの日本人に合った食生活というものを見直していく必要があるのかも知れません。次のページでは、糖尿病が少ない地域について考えて見ます。
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